佐賀大学との産学地域連携機構による研究結果をお知らせします!
2014年03月13日
弊社の海苔の工場は有明海そばにございますが、ホームページでも販売しております有明海
の一番摘みの焼きたて海苔が、いかにすばらしいかという研究を平成24年8月8日より
平成25年2月28日までいたしております。
まず「有明海の一番摘み海苔」について
有明海でも佐賀の有明海は、海苔の名産地です。その中でも、佐賀県、福岡県の有明海で
採れる一番摘み海苔のおいしさは特別です。
多くのタンパク質、カルシウム、各種ビタミン(葉酸など)、ミネラル、アミノ酸を多く含むこの
すばらしい海苔は、晩秋と、1月のはじめに採取できる新芽です。
有明海の海苔栽培法は特殊であり、広大は干潟を擁し、干満の差6メートルを利用した
「支柱張り式栽培法」は、手間と生産者の高い技術力が必要とされ、簡単に真似できるもの
ではありません。海苔生産者の長年の経験と努力がそれを可能にしたといわれてます。
有明海の利点はまた、近隣の山々から有明海に繋がる川(筑後川を筆頭とするいくつもの川)
は針葉樹林、広葉樹林の腐葉土に含まれる豊富な栄養分を海に運ぶ大切な役目を担っており
、美味しい九州佐賀、福岡の有明海海苔をつくる要因でもあります。「雨と山、川」の調和
自然バランスが良いことは美味しい海苔の必須の条件です。
豊富な栄養を内包する海とそれを育む環境、これこそが「日本一の海苔」を生み出します。
有明海は、宝の海と呼ばれる理由はそこにあります。
ここで、製法の「支柱張り栽培法」について説明をします。
グラスファイバー製の支柱に海苔網を張る方法です。満潮時に海苔が海水中で育つのは
同じですが、干潮時に海苔網が海面に顔をだし、「海苔の日干し」がおこなわれます。
この工程が常に収穫まで1ヶ月以上繰り返されます。
井口食品株式会社の最新の海苔の研究成果報告
平成24年8月8日より平成25年2月28日まで、弊社は国立大学法人佐賀大学産学
地域連携機構、除副フロンテイアラボと連携し、佐賀有明海一番摘み海苔から
タンパク質の分離、精製を行い、マウス実験による海苔タンパク質の機能性評価を
おこないました。
結果:今回実地したマウス実験を通して、海苔タンパク質濃縮物の摂取により、肥満
糖尿病マウスにおける次のような効果が認められました。
● 肝臓肥大の有意な改善および脂肪肝の改善傾向。
● 高脂血症の有意な改善および脂肪肝の改善傾向。
以上これらのことから、海苔タンパク質は、血清脂質低下作用を持つことが示唆され
ました。 ※ あくまでもマウス実験によるものです。
まだまだ研究の成果がございますので、次のブログにて、報告させていただきます。
名島屋 井口知子