皆様お元気でしょうか。。8月も過ぎようとしております。最近福岡はスコールのような雨が夕方に降ります。雨が止んだら、虹がでていないかと楽しみな日々です。
雨が夕方急に激しくふったり、買い物にいけなかったりすると、家の中にある乾物は、大変貴重な食材になりますね。。日本の和食は乾物文化といっても過言ではないほど食事の中に乾物が使われています。
米も乾物、豆も乾物、だしの原料の鰹ふし、うるめいわし、昆布、干ししいたけ、干しえびも乾物。
野菜でいえば、切り干し大根も乾物、いもがらも乾物。ひじき、海苔、も乾物。
昔昭和の初期、井口食品は乾物問屋でした。福岡市の博多区には乾物問屋がたくさんあり、いりこなど、和紙にはいった紙袋を、主婦は買ってお味噌汁や煮物を作っていました。
保存をよくするために水分をとばして乾燥させた、乾物。それぞれに含まれている栄養素は違い
ますが、食物繊維やビタミンやミネラルが豊富です。思いついたときに買っておくと、野菜がないときなど重宝します。
■ 切り干し大根
干した大根は、食物繊維、カルシウム、鉄分などが豊富です。生の大根とは違った甘味があり、
煮物にすると大変おいしいですね。
■ ひじき
海藻を一度蒸してから乾燥させたもので、カルシウム、鉄分、食物繊維が豊富です。油と相性が
よいので、炒めてから煮たり、厚あげなど組み合わせたりします。
■ 大豆
畑の肉と呼ばれるように、はかの豆に比べて良質なタンパク質と脂質をたっぷり含み、、
またビタミンBも豊富です。一度にもどして、冷凍保存しておけば、手軽に使えると思います。
■ だしに使う乾物
干したものをもどすと、そのもどし汁にうまみがたっぷりしみだしてきます。もちろん、水溶性の
ミネラルやビタミン類も溶け出してきます。うまみは数種類のものを使うと、がぜんパワーを発揮
します。鰹ふしは、大変貴重な蛋白質だったので、勝男武士とあて字があるほど、兵糧には
欠かせないものだったそうです。。今でも沖縄では、鰹ふしをたっぷりいただきますよね。
鰹ふしに熱湯をかけ、お味噌を溶き、お汁をいただくのが元気のもとだそうです。
乾物は、昔の人々の知恵から生まれた食材ですね。。昔の人はすごいと思いませんか。
冷蔵庫もなかったし、その季節に採れたものを、保存するために考え、その乾物が、生のもの
より栄養価がすぐれたものになることが、すごい!とおもいますね。
まだ、まだ残暑がきびしいので、9月といって、先走りのおしゃれは、病気のもと。気温に適した
服装で、元気に過ごしたいものですね。
名島屋 井口知子