皆様お元気でしょうか。
福岡もずいぶん気温があがってまいりましたが、梅雨前のお天気と思うと、
この暑さもそうじ日和、遊び日和と楽しむようにしております。
上記の写真は、当社の佐賀の小城市(有明海まで車で5分ほど)にある海苔の工場に
あります冷凍庫の写真です。温度は、マイナス5度。
海苔は11月後半から3月前半まで養殖が有明海では続き、その間に有明海漁連が
入札を行い、入札権をもつ海苔の加工メーカが全国より買い付けに来ます。
仕入れた海苔は、焼く前のものを(1箱に3600枚入っています)1枚が約3.3グラム
この冷凍庫にて1年から2年ほど保管され、順次商品に使われていきます。
海苔は大変デリケートで、タンパク質も多いので、冷凍庫から出た海苔は、常温に戻るまで
焼きません。。。お肉も冷蔵庫からだしたら、常温に戻して焼いたほうが美味しくなります
よね!
海苔がいつごろ養殖にて採れるのかご存知ない方も多いと思いますが
海苔にとって、海水の温度が下がり、冷え込む時期がないと美味しい海苔ができない
し、川からの潤沢が栄養が海に入らないと美味しい海苔はできないようです。
今年の有明海の海苔は、エルニーニョの現象で、海水温度が平年より2度ほど養殖期に
高かったので、収穫量も平年に比べすくなく、しかも相場も高く、しかも味も少し落ちています。
昨年はじめて「縁起のり」を買っていただき、ことしのものを買われた方から、味が違うと
言われることが、ときどきございます。お客さまから、品質を落としたように
お叱りをうけて、正直にお話するようにしておりますが、相場も高かったうえに、品質も
昨年ほど美味しくなく、私どもも自然には、どうしようもないとしか言いようもなく、
そんなお電話をときどきお受けしては、ため息をついております。。。
2年エルニーニョが続くことはなく、来年は、海水温度も晩秋から冬に冷え込み、
きっと、きっと
今年より美味しい海苔ができると思います!生産者の方もそう思っておられると思います。
どうぞ、昨年より、ちょっと味が落ちるかなあ、、と思っても
そんな温度の海でも、頑張って育ってくれたいとしい海苔ですから、どうぞ
お許しくださいませね。。。。
名島屋 井口 知子