皆様お元気にお過ごしのことと存じます。月が輝き、空が澄み渡っているのか
一番星が美しいころです。今年の夏ごろから、仕事後、夕食を食べて、できるだけ
歩くようにしておりますが、先週は、急に寒くなり、雨も降って、1週間ほどさぼった
だけなのに、身体が重く感じます。。
さて、ずいぶん古い雑誌を見ていました。栄養と料理と雑誌ですが、愛読書でもありました。
1999年、10月号 その中に、京都大学の栄養化学の伏木亨様がお話をのべておられ、
明確に、はっきりと、持論をインタビューの方に、話されており、大変面白かったので
抜粋してご紹介します。
聞き手
食べすぎ と 運動不足 が今 多くの現代人の健康を脅かしています。そのことはわかって
いるのですが、なかなか改められません。それはなぜなのでしょうか。なぜ現代人は過食してしまうのか
というあたりからお話しください。
伏木
本来は適正な量をきちんと食べるのが一番いいのですが、なかなかそうはいかないのが人間です。
しかし動物は本能的に自分の食べるべき量というのがわかっています。
特にラットなどの実験動物は一日に必要なエネルギーを接種したら、もうそれ以上は食べないんです。
たくさん運動した日な、その分だけ余分に食べます。そんなふうに、動物の体は本来自分に必要な
エネルギー量がわかるようにできているんです。
聞き手
それなのに、なぜ人間は食べ過ぎるのですか。
伏木
それは食べ物がおいしすぎるせいだと思います。これはまさに料理の長い歴史が作り上げたものです。
われわれはあらゆる手段を駆使して食べ物をおいしくしてきました。おいしい味がついているので
適当なところでストップがかからなくなってしまい、つい食べてしまうのです。
インタビューが長く続くのですが、人間の作る食べ物がおいしくなって、ついつい食べ過ぎるので(笑い)
生活習慣病がおきるという話です。。それからが、また面白いのですが、生活習慣病を治す薬はないと
言われているのですね。。たとえば糖尿病を下げる薬はあるけれども。病気を根本的治す薬ではなく、
生活習慣病を治すには、生活習慣を変えなければ、だめとまで言われています。。(痛い話です)
体は動物のままであるにもかかわらず、人間の文化的生活を送っているというギャップを埋めなければ
ならず、そのためにはライフスタイルを動物に近づけること、それが運動をすることだそうです!もう
ひとつは、また頭のいたい話ですが、腹八分にすることだそうです!
また食べることは、単に栄養をとるということだけではなく、喜びであり、快感であり、精神的な
安らぎを感じるという、大変よい効果もあるそうです。食べるということは精神的にもいいわけで
健康になるうえでもいいことだそうです。。
さて、さて、今回は、このあたりで。次回は、楽しく生活習慣病を予防する、その人にあった運動
が紹介されていますので、またにいたします。
私は、今大変おなかが空いていますので、さきほど、縁起のりを、ばりばりお茶と一緒に食べました!
海苔はカロリーが少ないので、よいことにしましょうか。。
名島屋 井口知子
第二
さらに、言い切ったお話が続くので、大変、面白いので、書かせていただきます!
すべての生活習慣病は、運動によって予防が可能
聞き手 運動でどんな生活習慣病も予防できますか。
伏木 運動すると健康診断で出てくる気になる数値は全部下がりますよ。
血糖値、体脂肪率、総コレステロール値、中性脂肪値、血圧も下がります。
聞き手 血糖値が下がるのは、なぜですか。
伏木 運動をすると血液中のブドウ糖を使う能力(耐糖能)が増えるからです。
ブドウ糖を使う組織というのは体の中にたくさんありますg、そのおもなものは筋肉です。
ですから筋肉が増えるとそれだけブドウ糖をだくさん使います。
筋肉でも特に有酸素運動で発達する筋肉こそ耐糖能を上げます。
聞き手
有酸素運動というのはどんな運動ですか。
伏木 持久性の運動で、マラソンやテニス、ゴルフなどです。
それに対して無酸素運動というのは瞬発性の運動で重量挙げは短距離走、腕立て伏せなどです。
有酸素運動が担う筋肉と無酸素運動で強い力をだす筋肉、この両者は別の筋肉です。
有酸素運動をする筋肉は、ゆっくり収縮して弱い力で長い時間働く筋肉です。姿勢を維持したり
いつも働いている筋肉で、一日のトータルで見るとそうゆう筋肉のほうがエネルギーをたくさん
使います。
重量挙げの選手のような隆々の筋肉は、瞬間的にブトウ糖を使いますが、ふだんは働いていませんから
大きさのわりには、そんなにブドウ糖を使わないんです。
ですから、歩いたり走ったりという運動が耐糖能を下げます。
それは、まさに糖尿病の予防につながります。
聞き手
糖尿病になりやすい体質は遺伝すると聞きますが、そういう体質の人でも運動で予防できますか。
伏木 できますよ。糖尿病というのは、ブドウ糖を使う能力が低いと言い換えられます。
ブドウ糖をうまく使えないので、筋肉がブドウ糖を使うようにすればよいのです。
確かに糖尿病は遺伝的要素が強く、インスリン分泌す能力というのは遺伝します。
ですから糖尿病になりますい人というのはかならずいます。ですが、どんな人でも、たとえ
少しインスリンの出が悪い人でも、運動することによって少ないインスリンでブトウ糖を使える
ようになります。インスリンの感受性が高まるのです。
次回は、さらに体脂肪を運動によって減らすと、血圧が下がるという話を書きますね!
この伏木さんという栄養化学の専門家は、20年ほどの前の雑誌ですから、今も大学に
おられるか、わかりませんが、素人に、わかりやすく説明をされており、たのしくユーモアも
あり、動物と比較するところなど、読み物としても、面白く、紹介させていただきました。。
私は、血糖値で、問題があったことは一度もありませんが、甘いものは、チョコレートから
小豆ものまで、幅広く好きです。まわりに糖尿病は一人もいない家系ではありますが、
デザートをいただく至福の時間を、気にすることのないように、歩くという運動をして
いると言っても過言ではないかもです(笑い) パフェも、羊羹も、生チョコも、回転饅頭も
タイ焼きも、プリンも、我慢できないですねえ。名島屋にお電話をされる名島屋のファンのお客様には
甘党の方には、海苔を甘いものを食べる前に、食べたらよいですよーと申しております(笑い)
今日は、日曜で会社はお休みですが、昨日は、なっとくマークをいただいている、ビスネットさん
主催の、九重の九州電力の地熱発電を見学に行き、九電の森の、落ち葉が敷き詰められた、ふかふかの
森の中を、かなり歩いてきました。帰ってきて、羊羹をいただきました!
では、また次回を。
名島屋 井口知子